2009年07月02日

怪鳥 ベニー・ユキーデ

Training and Fighting Skills
Benny Urquidez
0865680159


1977年。当時、新日本プロレスのアントニオ猪木の「格闘技世界一決定戦」におけるVSザ・モンスターマン戦の前座で全日本ライト級2位の鈴木勝幸と戦ったのが日本初登場の"怪鳥"ベニー・ユキーデ
当時、日本のキックボクシング界はスーパースター沢村忠の引退で人気も急降下。
そこで苦肉の策として日本キックvs全米プロカラテという図式に活路を求めた。
その中でひときわ強烈な印象を残したのが、
全米プロカラテ(WKA)世界ライト級チャンピオン ベニー・ユキーデだった。
プロボクサー顔負けのボクシングテクニック、バックスピンキックなど武器に代名詞となった真紅のパンタロン、とにかく、「かっこいいー」の一言。
以来、ユキーデの豪快なKOも相まって人気爆発。私は14歳の時、TVだったが、彼の試合を見たことがきっかけで格闘技の虜になってしまった。

 マーシャルアーツ フットプロテクター



ユキーデはたびたび日本で試合を行うようになり、全日本マーシャルアーツ連盟発足のきっかけを作り、この日本進出をきっかけに世界進出を果たし、同じく、世界中で人気を得るようになる。
余談だが、Van Halen の"Jump "という曲が世界中で大ヒットしたが、この曲、なんとベニーユキーデのために作られた曲らしい。

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ジャッキー・チェン ユン・ピョウ サモ・ハン・キンポー ベニー・ユキーデ
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ところで「全米プロカラテ」という名前は実は正式名称ではない。
ワールドカラテアソシエィション、WKAが正式名称である。このWKA、現在ではキックボクシングの超メジャー団体になってるが、当時は新団体だった。もう一つ老舗団体があった。PKAである。WKAはPKAから分裂した新しい組織で、全米では老舗であるPKAが根強い人気があったため、後発のWKAの世界進出は苦肉の策だったのである。ちなみに、WKAを創立したのはハワード・ハンセンとユキーデの兄、アーノルド。
ユキーデ一家は、父は元プロボクサー、母は元女子プロレスラー、兄弟たちも何らかの格闘技に精通してるという絵に描いたような格闘技一家だ。ベニー自身も5歳の時に父にボクシングを習い、空手、柔道、合気道、剣道、テコンドー、レスリングなどを習得している。

首相撲で翻弄され判定負けを期したタイのプラユット・シーソンポップ戦以外はすべて勝利を手に入れてるが、唯一、心残りはムエタイ500年の歴史を破りラジャダムナンスタジアム認定ライト級王座を手に入れた藤原敏男とのドリームマッチを両者ともに望んでいたが、実現しなかったのが残念。

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ユキーデは後にボウリング場を購入して改装し、ジェットセンターという大規模な格闘技スクールを作り、ピーター・カニングハムや前田日明と戦ったドン・ナカヤ・ニールセンなどを育て、映画界にも進出し、1993年、ラスベガスにおける田上敬久とのラストマッチにて引退した。
"怪鳥"ベニ−・ユキーデ。間違いなく、格闘技の歴史にその名を残す不世出のマーシャルアーティストだ。


私的ベストバウト
      △ベニー・ユキーデVS大貫 忍△
(ユキーデのベトナムホイップで大貫負傷のため試合結果ノーコンテスト)



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posted by 20c at 13:53| Comment(2) | TrackBack(0) | マーシャルアーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月15日

ドン・中矢・ニールセン

1986年10月9日、新日本プロレス「INOKI 闘魂 LIVE」で、前田日明と異種格闘技戦で対戦したのが
ドン・中矢・ニールセン。
日本人の祖母を持つ日系3世でジェットセンター所属。WKA・USクルーザー級チャンピオン。
この試合を見た私見ではあるのだが、
一言、ニールセンの打撃は「かるい」というのが第一印象で、バックスピンキックやハイキックなどの大技を連発するもモーションが大きく、しかも軽そうだった。
近年、新日本プロレスの永田裕二がこの試合について八百長をほのめかす発言をしてるが、当のニールセンは
「私が新日本から言われたのは「試合を盛り上げてくれ」それだけだったよ。私が若い頃だったら、その永田って選手をブッ飛ばしていただろうね(笑)。」ということらしい。
八百長だか、八百長ないかは、リング上の殺伐として緊張感ある雰囲気から感じ取れると思う。

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この試合は試合前より雑誌等で大々的に取り上げられ、
前田をコーチしたシーザー武志、シンサック・ソーシリパンなどのシュートボクシング関係者や、ニールセンが所属するジェットセンター、その主催者であるベニー・ユキーデ。そしてマーシャルアーツ自体などにスポットライトがあてられ、特にシーザー武志率いるシュートボクシングがファンを獲得するのに絶大な効果があった。
前田は「新格闘王」の称号を手に入れ、UWFの人気は不動のものとなる。
一方、ニールセンはこの試合をきっかけに、一気に知名度をアップ。
後の藤原、山田といった相手と異種格闘技戦て勝利することとなる。

全日本キックボクシング連盟にも看板として登場。
しかし、WKA世界スーパーヘビー級タイトルマッチにてケビン・ローズイヤーにKO負け。
続く日本武道館大会ではロブ・カーマンにKO負け。
佐竹雅昭にKO負けなど、はっきり言って、キックボクサーとしての彼はあまりいい成績を残してない。

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ニールセンはプロレス向きだ。しかも異種格闘技専門の。
しかし、当時、前田戦でのあの緊張感。現在、格闘技、プロレスを見て、あのような緊張感を感じることはない。
この試合が後のUWFブーム、そして現在の総合格闘技の原点と言ってもいいのではないだろうか。
ニールセンは現在、タイでカイロ院を経営している。
80年代後半の日本の格闘技ブームの立役者の中の一人だった。
1960年7月8日生まれ。

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2008年07月06日

マーシャルアーツ誕生の裏にあの有名人が・・・

全米プロ空手、マーシャルアーツは70〜80年代、世界の格闘技界を席捲し、ヨーロッパや、日本のキックボクシング界はマーシャルアーツ化していく。
特に日本では、ベニー・ユキーデの影響で全日本マーシャルアーツ連盟が発足した。
ビル・ワラス
全米プロ空手は1974年にクイーン夫妻とプロデューサーのマイク・アンダーソンにて
PKA(Professional Karate Association)が発足されたことで本格的に始動するのだが、PKAの創立者マイク・アンダーソンにプロフルコンタクトの企画を持ち込んだのが、当時名選手として名を馳せていたジョー・ルイス(元PKA世界ヘビー級チャンピオン)。
当時のアメリカでは「寸止め」「ポイント制」の試合ばかりだった。

ジョー・ルイスの師匠はなんと、映画俳優のブルース・リーである。
ブルース・リーはかなり早い時期からフルコンタクト制を提唱し、ボクシングテクニックをサイドキックを多様する空手に導入するようにと、ジョー・ルイスにアドバイスしていたようである。
その後のアメリカンスタイルと呼ばれる半身に構え、サイドキックを主体とした"ボクシング空手"はこのへんにあるのではないだろうか?

ボクシング・空手の練習に♪巨大♪パンチ&キックミット♪



PKAは老舗の強みからか、TV放映やビル"スーパーフット"ワラスなどの影響で全米で絶大な人気を博したが、ローキック全面禁止。しかも、かなり閉鎖的。
以前、PKAのチャンピオンだったベニー・ユキーデがWKAの試合をしたということでタイトル剥奪されているようにかなり閉鎖的。
一方、WKA(World Karate Association、現在はThe World Kickboxing and Karate Association)はハワード・ハンセンとアーノルド・ユキーデ(ベニー・ユキーデの実兄)により1976年PKAより分裂、設立された。
WKAは後発の弱みをアメリカ国外に向けたことで成功。世界規模でタイトルマッチを行い、チャンピオンを認定している。ただし、ローキックはインロー以外は認めている。
現在はPKAは開店休業状態でWKAは世界のキックボクシングの大メジャーとなっている。

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アメリカンスタイルのマーシャルアーツが主流だった頃に比べると、現在の立ち技打撃界ではさすがにムエタイスタイルに対抗できず、現在ではマーシャルアーツスタイルの選手はほとんど皆無でお目にかかることはできないが、数年前より、空手界の重鎮、チャック・ノリスが中心になって、アメリカンスタイルを復興させる動きがあるようだ。
尚、日本において、マーシャルアーツ=全米プロ空手と解釈されているが、ベニー・ユキーデが初来日の時、「私は単なるキックボクサーではない。フルコンタクトで戦う武道家(マーシャルアーティスト)だ」と答えたこと、故・梶原一騎氏が、自身の作品「四角いジャングル」にて、「マーシャルアーツとは米軍が使う格闘術である」と発したのがマーシャルアーツ=全米プロ空手と解釈される所以である。
そもそもマーシャルアーツとは、Martial=「戦闘的」「闘いの」 arts=「芸術」「技術」という和訳となり、マーシャルアーツとは、格闘技、武道という意味である。

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ベニー・ユキーデ ドン・ザ・ドラゴン・ウィルソン サモ・ハン・キンポー
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